不思議な話

母は案外不思議な体験が多く
このブログでもいくつか紹介した記憶もあるが

・タヌキの吊り月の話…夜月夜でもないのに大きな丸い月が空にぶら下る

・死にかけたとき馬に蹴られてこの世に戻ってきた母のおば…尻に蹄の跡が

今回はやはり母方の遠い親戚の話

埼玉県の児玉の奥地
おじは冬に
山の中にある作業小屋へ行こうとしていた
農作業の雑務のためにある小屋で
温泉が引いてあり
出かけるときは大概一泊
湯治のように　自炊するので
コメや野菜を持参していくのが普通だったらしい

おじもネギとコメを持ち
小屋へ向かった

ところが次の日戻る時間に戻ってこない
心配した家の者が探しに行こうとしたが
あいにく雪が降って来たので

数日後に探しに行くことになった

すると山から流れてくる川沿いに
ネギが
「し」
という形にならんでいて
根っこの部分が
なぜか川にさらされていたらしい

不安に駆られた探しに行った者たち
川沿いに雪に隠されながらも
人の足跡らしきものをみつけ
その跡をたどっていった

足跡は不思議なことに
いったりきたりしていて
ぐるぐるまわったり
真っ直ぐ進んでいなかったお
小屋とは全然離れた方向へと進んで行った

かなり山奥で
おじは死体で発見された
川に半身つかり
倒れていたらしい

自宅に運び
綺麗にふいて
布団に寝かせたが
その顔はとてもきれいで
微笑みを浮かべていたそうだ

狐に化かされたということになったおじ

真相は分からないけれども
それからそこでは
冬に
雪の日に一人で小屋へ行くときは
油揚げを持っていくことになったらしい


今から80年以上も前の
古い話なので
真相は分からないけれども

おじはその山は子供の頃から何度も行ってる山で
もちろん春夏秋冬
迷うことはあり得ないことらしい
そして
人を化かす狐が出るというのは
その当時有名だったらしく
だからおじも
狐に化かされて命を失ったということになったらしい


私的には
そういう民話系の話でもいいけれども
もしかしたら
磁場がくるっているようなところがあるのではないかと考える

機会があったら
一度行ってみたいものです
母が生きているうちに
場所を聞き出したいけど
いかんせん…(;^ω^)